「自分を愛しましょう」とか「人を愛するには、まず自分を愛せるようになりましょう」というのはよく聞く言葉です。
けれども、この言葉って意味がわからないと感じる人も結構多いのではないでしょうか。
そもそも、自分を愛するっていう言葉の意味が広すぎる。って思いませんか?
ここではまず物理的にできることと、心理的にできることに分けてお伝えしていきますね。
目次
・まとめ
自分を愛するとは(定義)
「自分を愛する」とは、自分自身を受け入れ、尊重し、大切にすること。
これは、自分の欠点や過ちを認めつつも、自分自身を否定することなく、自己肯定感を持つことを意味します。
たぶん、誰にでも少なからずの自分の中の嫌いな点や受け入れたくない一面があったりするんじゃないでしょうか。
でもでも、それもぜーんぶ含めて、受け入れて、愛しちゃうっていうことなのです。
そして世の中の誰よりも何よりも、自分を一番優先し、尊重し、大切にする。それは一見「わがまま」や「自己中」とも間違えられそうだけど、決して同じではなく、似て非なるものです。
そもそも、自分を愛するとは?って考えるひとは、想像するに、とても優しい人たちなのだと思います。少なからず周りに気遣いができて、そして多分自分に自信がないとかの欠点が多少なりともあって、それが原因で自己否定しちゃうとか、そういう一面がある人たちだと思うのです。
だって、自分のこと大好き!人から何を言われようとまーったく気にならない!いつでもどこでも我が道を一直線!みたいな人って、そもそも「自分を愛するって?」なんて疑問はたぶん持たないんじゃないでしょうか。
それよりも、ものごとを深く考えたり周りを常に気遣うシステムが、デフォルトで身体機能としてくっつちゃってる人たちが、「自分を愛するってどゆこと?」って真剣に考えるんじゃないかと思うのです。
愛するということ(エーリッヒ・フロム)
そもそも「愛する」ってどういうこと?と思ったあなたには、こちらの本がおススメです。
エーリッヒ・フロムさんのその名もずばり「愛するということ」。
愛は技術であり学ぶことができると説いています。
つまりこの本は、あなたが相手(または自分)に「愛される」方法を知るためではなく「(愛する側に立って)愛を与える=愛する」方法を知るための本、という意味で画期的なのです。
余談ですが、恋愛でとても深く愛し・愛された二人がいたとします。その二人が何かしらの訳があり別れてしまったとして、「溺愛された側」と「溺愛した側」のどちらがより早く気持ちの整理をつけて前へ進めるのか、どちらだと思いますか?
答えは「溺愛した側」つまり、愛を与えた側なのだそうです。一方で愛を受けていた(溺愛されていた)側は、いつまで経ってもあの頃の幸せから立ち直れず、前を向くまでに相当の時間を要するそうです。
つまり、愛を与える方法を知ることは、あなたがより強くなるということです。
その愛を与える対象が恋人など自分以外の人であっても、自分自身に対してであってもです。
愛することについてより詳しく知りたい方は、ぜひ一度エーリッヒ・フロム著「愛するということ」をご覧になってください。
それでは、ひとまず「自分を愛するとは」の定義がわかったところで、次は実際に何したらいいの?というところを物理編と心理編に分けて解説していきますね。
自分を愛する(物理編)
具体的に何をしたら自分を愛することになるのでしょうか。
よく言う、おいしいものを食べる?好きなことをする?ほしいものを買う?
いいと思います。
人はそれぞれタイプが違うので、何がその人にとって気持ちのよいことなのかは異なります。
皆とキャーキャー騒ぐことが好きな人もいれば、一人でもっさり漫画に埋もれてひきこもることが好きな人もいます。
つまりは、自分が心地よいと思ったことをする。
それが自分を愛する第一歩です。
そしてできれば思い立ったら間髪入れすずぐに!というところが大事です。
「ああ。あんこが入ったスィーツが食べたいなぁ」と思ったら、すぐにコンビニに買いに行ってください。
最も簡単にできるとっておきの方法をお教えしますね。
それは、「あぁ。トイレに行きたいなぁ」と思ったら、すぐにトイレに行って用を足すことです。
トイレって後回しにしてしまうことありませんか?
「仕事がひと段落ついてから」「本をここまで読んでから」「テレビがCMにはいってから」
そんな風に「何かが終わるまで」ほおって置かれるのが、あなたの「トイレに行きたい感覚」だったりします。
そしてそれは、究極を言うとあなたがあなたを無視していることにつながります。
あなたはあなたの身体から発せられている「〇〇がしたい」(ここではトイレですね)という信号を無視してほかのことを優先しているのです。
まずは、これを止めます。
ちょっとでもトイレに行きたい。と感じたら、テレビが終わってなかろうが、本が読みかけであろうが、とにかくトイレに行ってください。
もちろん、どうしてもだめな場合もあると思いますが、できる場合も多いと思います。
そんな風にして、少しずつ自分の身体の欲望を、すぐにかなえる回数を増やしていってほしいのです。
まずは3日間、続けられたら1週間、「トイレにすぐいく」をやってみてください。
きっとどこかで「あ、なるほど。こういう感覚ね」ということがわかると思います。
そしてそれがひとたび分かってしまえば、ほかのことも芋ずる式にわかるようになってきて、
だんだん自分と向き合う時間、自分を大切にする時間が増えていきます。
まずはそのきっかけになるべく「トイレにすぐいく」を試してみてくださいね。
それでは続いて、気持ち(心理)面での自分の愛し方をご紹介します。
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